ビジネスパーソンにとって、法律に関する基礎知識を持つことがますます重要になっている。企業の運営において、契約書の作成やリスク管理、労務管理など、法務に関する知識はどの業務にも関わりがあり、法律について理解を深めることは必須のスキルと言える。東京商工会議所が主催する「ビジネス実務法務検定試験（ビジ法）」は、企業で必要とされる法務の基本的な知識を習得し、実務に活かすための有用な資格試験である。
ビジネス実務法務検定試験の概要
ビジネス実務法務検定試験は、企業の様々な業務において活用できる法務知識を体系的に学ぶことができる試験である。この試験は、法務に関する基礎的な理解を深め、実際の業務にどれだけ役立つかを評価することを目的としている。試験の内容は、企業活動に関する幅広い法務知識を網羅しており、特に契約書の作成や業務のリスク管理に必要な知識を習得することができる。
試験の内容
試験は、1〜3級に分かれており、自分のスキルレベルに応じた試験を選ぶことができる。
3級は、ビジネスパーソンとして必要な基本的な法務知識を習得することを目的としており、全てのビジネスパーソンと就職を控えた学生向けだ。
2級はより実務的な知識を学ぶ内容で、企業の管理職、総務・法務、コンプライアンス等の担当者向けとなっている。企業活動における法的リスクや契約書の作成に関する具体的な知識を身に付けることができる。
1級は企業の法務・総務の責任者・担当役員、弁護士・司法書士等の専門家向けで、より高度な法務知識を要し、企業の法務部門などで実際に活躍できるレベルを目指す内容となっている。
試験について
ビジネス実務法務検定試験は2・3級はIBT方式とCBT方式、1級はCBT方式で行われる。
IBT方式は受験者自身のパソコン・インターネット環境を利用し、受験する方法だ。一方CBT方式は各地のテストセンターで備え付けのパソコンで受験する方式である。
2・3級の試験は毎年6〜7月と10〜11月に行われており、受験申込はそれぞれ5月と9月に行われる。1級試験は12月で、受験申し込みは11月となる。詳細は公式サイトを参照すること。
まとめ
ビジネス実務法務検定試験は、企業活動に必要な法務知識を深め、実務に役立つ資格試験である。試験は年2回なので、計画的な受験をお勧めする。
