知的財産管理技能検定は、知的財産(知財)を管理(マネジメント)する技能(スキル)の習得レベルを測定・評価する国家資格だ。2008年から開始され、2024年までの受検者はおよそ50万人と、人気のある資格の一つである。1〜3級までのレベルがあり、3級は誰でも受検できるが、2級は3級の合格か実務経験、1級は2級合格者も実務経験が必要となる。
管理人は2024年3月の第47回知的財産管理技能検定3級(学科・実技)を受け、無事合格した。今回はその時のことを振り返る。
事前準備
知的財産管理技能検定の申し込みはWebから行える。私が受検した当時はペーパーテスト方式しかなかったが、現在はCBT方式(いつでも受験できるタイプではなく、ペーパー試験と同日にテストセンターで受験するタイプ)でも受検可能となった。

試験科目は学科と実技の2科目だ。勉強に使ったのは『23~’24年版 知的財産管理技能検定3級テキスト&過去問題集』(秀和システム)。テキストと過去問が学科・実技共に4回分掲載されている。勉強期間は1ヶ月ほど、総勉強時間は20〜30時間くらい。
3級は入門レベルなので、初心者にもそれほど難しくはないレベルである。2週間くらいかけて教科書部分を読み、残り2週間は過去問を2〜3回解いた。
知的財産管理技能検定はそれなりに人気のある資格だと思うのだが、過去問を集めたサイトはほとんどない。アプリもあまりないので、基本的にはテキストや問題集を購入して勉強するしかない。
ただ最近、社労士試験の際にお世話になった秒トレシリーズから知的財産管理技能検定3級対策のアプリがリリースされた。無料範囲でしか触っていないが、この試験は細かい数字(例えば特許権の存続期間など)の暗記がキモなので、秒トレはピッタリだと思う。

試験当日
試験は都内某所の大学で行われた。受検者数はかなり多く、老若男女さまざまな人がいた。ほとんどの人が同日に学科・実技の両科目を受験していた(私のいた教室がそういう人ばかりだった可能性もある)。学科と実技の試験の間には30分程度のインターバルがあり、その間にトイレや水分補給を行なった。
本番の難易度は過去問とほぼ同じレベルだった。過去問については9割方解けるようになっていたが、試験からしばらくしてマイページ上で公開された試験結果を見ると、学科の正答率が93%、実技は83%だった。合格基準は共に70%なので、割と余裕をもって合格できたと思う。
3級を合格すると2級を受検することができるようになる。ただし、3級合格による受検資格は2年間のみ。管理人は2024年11月に2級を受ける予定だ。