3級FP技能検定を受けてみた 初心者おすすめ試験の実際は?

その他の資格
広告

ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定は、資産管理や税務、保険、投資といった幅広い分野の知識が求められる資格試験で、難易度の高い方から1〜3級が設けられている。2024年10月、管理人は3級を受検した。

FP3級とは?

FP3級は、資産運用、保険、税金、相続など、個人のライフプランニングに関する基礎知識を問う国家資格だ。かつては紙での試験だったが、現在はCBT試験に移行している。学科試験(90分)と実技試験(60分)の2科目で、受検料は8000円(学科と実技を両方受ける場合)。インターネットでの申し込みで、試験会場や日時を予約する方式で、受検日は同日でも別日でもよく、また順番も問わない。詳しくは公式サイトをご覧いただきたい。

FP技能検定 | 日本FP協会
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会公式サイトです。

事前準備

FP3級は人気資格だけあって、実にさまざまな出版社からテキストが販売されている。今回選んだのはT『スッキリわかるFP技能士3級』(TAC出版)。「試験に出るところだけに絞った」というコンセプト通り、教科書と問題集がほどよくまとまっているのが気に入った。また、このテキストはCBT形式を体験できる模擬試験を受けることができるが、正直サイトの出来はあまり良くない。そのため、一回だけしかやらなかった。

テキストだけでは演習量やや不安があったので、「FP3級過去問道場」というサイトで過去問を解いた。解説も充実しており、FP関連業務に関わっている人ならば、このサイトだけでも受かりそうな気がする。

FP3級 過去問道場🥋 (学科)【完全解説付】

勉強期間はおよそ3週間、1日30分から2時間程度。合計すると15時間くらいだったと思う。

試験当日

試験会場は都内某所のテストセンターで、先に実技試験(60分)、10分休憩後に学科試験(90分)を続けて予約していた。模擬試験で時間が余ることはわかっていたので、時間が短い方を先にやってしまいたかったからだ。

実技試験の予約時間15分前に会場入りし、受付で身分証明書を確認後、スマホの電源を消して荷物をロッカーに預け、試験会場に入室した。指定の席に座り、受付で渡されたIDとパスワードを入力すると、ガイダンスの後に試験が開始される。

FP3級には計算問題もあるが、受付で計算用紙とペンを貸してくれる上、PC上で計算機も利用できる。問題を全て解き、一度見直すと、30分ほどが経過していた。終了のボタンを押すと、画面上には結果(点数のみで合否は表示されない)が表示された。合格基準点を超えていた。印刷のボタンを押して、PCをログアウトしてから部屋を出た。受付に行くと、先ほどPCで見た結果の画面のプリントをくれた。

ここで意外なことに、受付で「学科試験もこのまますぐに受けられますがどうしますか?」と問われた。学科試験の予約時間はまだ先だったが、それは気にしなくていいらしい。会場が空いていたからかもしれないが、これはラッキーだった。トイレと水分補給を済ませ、学科試験を受けることにした。もう一度受付で身分証明書を見せ、荷物を預け、試験会場に入室した。

指定されたデスクは実技試験と同じ場所で、受付に新たにもらったIDとパスワードを入力、再びガイダンスを終えると試験開始。見直しが終わった時点で45分経過していた。試験を終了するとやはり結果が表示され、こちらも合格基準点を超えていることがすぐに確認できた。

受付に戻り、学科試験の結果のプリントをもらって試験は全て終了した。採点結果によると、学科・実技ともに合格基準点を超えていた。正式な合格発表は翌11月で、無事合格していた。

試験問題について

試験問題は、学科・実技共に過去問とほぼ同レベルで、見たことある問題もちらほらあった。テキストを一周しただけだとやや不安かもしれないが、付属の模擬試験や過去問を試験前2〜3日やり込めば、初学者でも合格レベルに達するのは容易という印象を受けた。

次のステップ

FPは1〜3級まであるが、2級の受検資格の一つに3級の合格があり、今回の試験の合格発表後に受験が可能になる。現在2級は従来通りの紙による試験だが、2025年4月から3級と同じくCBT試験に移行するとのことだ。CBT試験に移行してから2級を受検しようと考えている。

なお、1級の受検資格は2級合格だけでは足らず、日本FP協会認定のCFP認定者などかなり厳しい条件が科されている。個人で2級から先に向かうには、かなりの覚悟が必要そうだ。

タイトルとURLをコピーしました