Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)を受けてみた 難易度や内容は?

Google認定資格
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Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、Google アナリティクスに関する知識やスキルを証明するための公式資格だ。デジタルマーケティングやウェブ解析、データ分析の分野で働く人々にとって、この資格は自分の能力を示す有効な手段となる。2024年秋、管理人も実際に受験してみた。

GAIQ試験とは?

GAIQ(Google Analytics Individual Qualification)は、Google アナリティクスの使い方やそのデータ解析に関する知識を持つことを証明する資格試験である。この試験に合格することで、Google アナリティクスに関する理解と、データ分析の専門知識を活用してビジネスの意思決定をサポートできる能力があることを証明できる。

GAIQ資格は、Google スキルショップ(Skillshop)を通じて提供されており、Googleアカウントを持っていれば誰でも無料で受験可能だ。ただし、有効期間は取得から12カ月間で、毎年受け直さなければならない。

スキルショップ
無料のオンライン トレーニングで、Google のビジネス向けツールのスキルを高めることができます。自分のペースで学習を進めて、Google プロダクトの認定資格を取得しましょう。

なお、Skillshopで取得できる資格については別記事でまとめている。

GAIQ試験の内容

GAIQ試験は、主にGoogle アナリティクスの基本的な機能や概念について問われる。試験の範囲は広く、Google アナリティクスの設定からデータ収集、レポート作成、さらには高度な分析手法までカバーしています。具体的には以下のようなトピックが含まれる。

  • Google アナリティクスの基本設定
    アカウントやプロパティ、ビューの設定方法、トラッキングコードの実装方法について理解する。
  • データ収集と処理の仕組み
    トラッキングコードがどのように機能し、データがGoogle アナリティクスに送信され、レポートに反映されるかを理解する。
  • レポートの作成と分析
    ユーザーの行動、トラフィックソース、コンバージョンデータなど、さまざまなレポートを読み解き、それを基にした改善提案ができるかが問われる。
  • カスタムセグメントやフィルタの活用
    特定のユーザー層に対する分析を行うために、カスタムセグメントやフィルタを適切に設定し、活用する方法を学ぶ。

試験の形式

GAIQ試験は50問の選択式問題で構成されており、合格には80%以上の正答が求められる。試験はオンラインで受験でき、制限時間は75分。不合格でも受け直せるが、24時間に1回の制限がある。合格した場合、資格はその日から12か月間有効となる。有効期限が切れたら再度試験を受けて更新が必要となる。

GAIQ試験の準備方法

GAIQ試験に合格するためには、普段からGoogle アナリティクスを使っているという人でも、しっかりとした準備が必要となる。以下は、試験合格を目指すための基本的な流れだ。

  1. とりあえず試験を受けてみる
    試験は24時間に1回の制限付きだが無料で何回でも受けられるので、練習と割り切り、勉強を開始する前に1回受けてみるといいだろう。試験の内容や雰囲気がわかり、試験のポイントが掴めるはずだ。
  2. Googleの無料教材で勉強する
    Googleが提供する無料のオンラインコース「Google アナリティクス4プロパティについて学ぶ」は、GAIQ試験対策として最も効果的なリソースである。資格の受験ページからオンラインコースで、講義動画やクイズを通じて実際に出題される内容を学ぶことができる。
  3. 実際にGoogleアナリティクスを使って学習
    自分のサイトがない人でも、「Google アナリティクス4プロパティについて学ぶ」の中で練習用のGoogle アナリティクスアカウントにアクセスできるようになる。実際のデータを確認し、レポートを作成する経験を積むことで、試験内容をより実践的に理解できるだろう。

なお、ネット上ではGAIQの問題と正答を販売しているところもあるが、個人的にはそんなものを購入せずとも、「Google アナリティクス4プロパティについて学ぶ」に取り組むことで十分に合格できると考えている。実際にGAIQの試験を受けてわからなかった部分について見直すことを繰り返せば、自ずと合格できるようになるはずだ。

実際にGAIQを受けてみた

2024年9月、管理人は実際にGAIQを取得した。かかった期間はおよそ3日、かかった時間は3時間程度だった。

  • 1日目
    まず実際にテストを受けてみたところ、正答率は65%で不合格。教材である「Google アナリティクス4プロパティについて学ぶ」を開始。1時間ほどかけて半分程度まで終わらせた。「Google アナリティクス4プロパティについて学ぶ」の内容は割と基本的で、実際の運用の流れを辿りながら、それぞれの目的に沿ったデータを取るにはどうしたら良いかを解説していく内容だった。
「Google アナリティクス4プロパティについて学ぶ」の内容
  • 2日目
    1時間ほどで学習の続きを終わらせて、二度目の受験。75%で不合格だった。残念ながらどの問題で間違えたかはわからないので、試験中の記憶を辿りながら(メモしておけば良かった)理解があやふやだった単語や内容を復習した。
  • 3日目
    軽く復習してから三度目の受験。今回は無事合格した。
GAIQの認定証

受けてみた感想

実際にGAIQを受けてみたところ、Google アナリティクスを使う人、これから使おうと思っている人は一度受験すべきだと思った。仕組みや設定方法からデータの見方など、Google アナリティクスの全体像を理解し、使い方を学ぶのにちょうどいい難易度になっている。

ただ、教材や問題の文章に実際のGoogle アナリティクスで使われているのと異なる翻訳(例えば「探索」が「探す」になっていたり)が使われていたり、最新のアップデート(例えばキラーイベントなど)に対応していなかったりする点はやや気になった。もっとも、それゆえに有効期限があり、毎年一回受け直すような設計になっているのだろう。

ところで、検索するとGAIQの問題と解答が有料で販売されているのを見かける。実際に取り組んでみて、その難易度(全くの素人でも1週間頑張れば合格できるレベル)なので、有料教材に手を出す必要は感じられなかった。だがもし教材を購入するなら、頻繁に内容を更新しているものを選ぶべきだろう。

まとめ

Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、デジタルマーケティングやウェブ解析の分野で活躍するために有用な資格である。また、初心者がGoogle アナリティクスについて学ぶのに格好の教材も揃っている。Google アナリティクスを利用する人ならば一度は勉強しておいて損はないので、ぜひ気軽にGAIQ試験に挑戦してみてほしい。

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